ランドセルの色選びで後悔しない方法——親子で迷う時間は、入学前に贈られた贅沢な時間

ランドセルの色別ラインナップ

夜中、スマホで「ランドセル 色 後悔」と検索する手がふと止まった。

「この色、高学年になっても背負ってくれるかな」——頭の中では、そんな言葉が回っていた。

娘はアイリスがいいと言う。でも、高学年になっても背負い続けてくれるのだろうか——。

ランドセルの色で後悔したという声は、検索すればたくさん出てきます。だから余計に不安が募る。だからこそ、展示会の現場で繰り返し目にしてきた光景からお伝えできることがあります。

ランドセルの色の正解を探すより、ランドセルの色を親子で迷う時間そのものが、入学前に贈られた贈り物であること。この記事では、展示会の現場で起きていること、2025年の人気色、そしてラン活(=ランドセル選びの期間)を楽しむ視点まで、順にお届けします。

色で「後悔する人」と「しない人」の違い

後悔の原因は「色」ではなく「決め方」にある

「ランドセルの色で後悔した」という声をていねいにお聞きしていくと、その原因はほぼ2つに分けられます。

ひとつは「その瞬間の子どもの好みだけで決めた」パターン。子どもが「これがいい」と言ったから、その熱量のまま決めた。でも、入学後しばらくして「なんか違う」と感じ始める。これは色そのものの問題ではなく、6年間使うという視点が抜けた決め方が原因です。

もうひとつは「保護者が主導しすぎた」パターン。保護者が「これにしなさい」と誘導し、子どもが渋々うなずいた。でも子どもは心から納得していないから、「やっぱり違う」という気持ちが残る。これも色の問題ではなく、親子の対話が足りなかったことが原因です。

ランドセルの色は、あくまで色。後悔を分けているのは、ランドセルの決め方のプロセス自体にあります。

「後悔の相談はほぼ来ない」——メーカーにお客様の声が届かないわけ

「どの色を選んだ家庭が一番後悔しているのか」というデータは、実はメーカーには存在しません。

色やデザインへの後悔は、ランドセルメーカーのお客様相談窓口にほとんど届かないからです。理由は2つあります。ひとつは、メーカーが色の後悔を理由にした交換に応じられないという現実。もうひとつは、「メーカーに言っても意味がない」というお客様の諦めからです。

今の時代、ランドセルを選ぶときに相談できる人が身近にいない方も多くいます。上の子の経験もなく、ママ友ネットワークも薄い。だから「自分だけが知らないのかも」という気持ちで、ひとりでスマホを眺め続けることになる。

でも、情報がないからといって、判断材料がないわけではありません。展示会の現場で日々接する保護者の姿、子どもが色を選ぶ瞬間の表情、後から聞くご家族の声——そこから見えてくる「後悔の正体」とランドセル選びの楽しみ方を、これからお伝えします。

本当に問うべきは「どう決めるか」ではない

「どう決めれば後悔しないか」——保護者の多くがそう考えます。

でも、この問いには続きがあります。

どう決めたかという時間そのものが、6年後に何を子どもとの間にのこしたのか、と。

展示会で起きていること——希望の色はその場で変わる、そして親子の時間が動く

来場の3割が、事前の希望の色候補から色を変えて帰る

展示会に来場するご家族のうち、体感で約3割が、来る前に決めていた色と違う色を選んで帰ります。「カタログで見ていたのと実物が違った」「他の色が気になった」というのが、よくある理由です。前もって候補を絞ってきたご家族ほど、変更は少ない傾向にあります。

とは言え、ここで大切なのは、変わるかどうかではありません。実物を見て、親子で話しながら決めた時間そのものが、6年間使うランドセルの原風景になるということです。

服と色が揃う——繰り返し目撃されてきた光景

展示会の販売現場で、繰り返し目撃されてきた光景があります。

子どもは、その日自分が着ている服と同じ色のランドセルを、自然に手に取る傾向があるのです。緑のトレーナーを着てきた子がモスグリーンのランドセルを選び、茶色のワンピースの子がキャメルのランドセルを選ぶ。保護者は「今朝の服装は偶然なのに」と驚きます。

ここには、二つのことが起きています。

一つは、その日の服の色が子どもの色選びに静かに影響を与えていること。もう一つは、同系色のランドセルが、子ども自身の目に「自分に似合う自然なもの」として映っていることです。

これは親による子どもへの誘導ではありません。保護者と子どもは、言葉にしていなくても、服装やその場の空気を通じて、いつも何かを了解し合っています。その日の服を選ぶ保護者の手も、その色に惹かれる子どもの目も、どちらも家族の日常のやりとりの延長線上にあります。

だからこそ、その場で選ばれた色は、後から「親子で決めた色」として記憶に残ります。

その時間は、もう二度と戻ってこない

小学校に上がる前の子どもと、ひとつのものを選ぶ時間——それは、人生の中で限られた期間にしかできない貴重な時間です。

中学生になれば、親子で並んで物を選ぶ時間は激減します。ランドセル選びは、その意味で、ただの買い物ではありません。親子で共通の記憶を作る、貴重な時間です。

だから、「後悔しない色を選ぶ」という視点より、「色を選ぶ時間を楽しむ」という視点のほうが、6年間の納得を作ります。

2025年の人気色——みんな、同じように迷っている

女の子の人気色TOP5

実際に選ばれている色を見ると、「うちの子の希望色は普通なんだな」という安心材料になります。

  1. アイリス(薄紫色)
  2. 水色
  3. ピンク系
  4. ベージュ系
  5. グリーン系(ライト)

(ランドセル工業会・羅羅屋調べ、2025年)

「高学年で飽きそう」と心配されやすいアイリスや水色が、実は1位と2位です。同じように悩んでいるご家族は、たくさんいます。

男の子の人気色TOP5

  1. ブラック
  2. ネイビー
  3. マリンブルー
  4. グリーン(深緑系)
  5. シルバー

(ランドセル工業会・羅羅屋調べ、2025年)

「黒か紺以外は恥ずかしいのでは」という不安もよく聞きますが、シルバーやグリーンも上位に入っています。男の子のランドセルカラーは、確実に多様化しています。

順位 女の子 男の子
1位 アイリス(薄紫色) ブラック
2位 水色 ネイビー
3位 ピンク系 マリンブルー
4位 ベージュ系 グリーン(深緑系)
5位 グリーン系(ライト) シルバー

ランドセル工業会・羅羅屋調べ(2025年)

保護者世代にとって、ランドセルは赤と黒の2択でした。でも、いまの保護者世代が子どもだった時代から30年以上が経ち、ランドセルのカラーは驚くほど多彩になっています。

ランキングを見て「うちの子の希望色、入ってない」と心配される方もいますが、上位5色に入らなくても、選ばれている色はほかにもたくさんあります。ランキングは「みんな何で迷っているか」の参考資料として見るのが、ちょうどいい距離感です。

「男の子の色」「女の子の色」は存在しない

ランドセルの色に、男女の区別を設けている規則はありません。赤色を男の子が選んでも、黒色を女の子が選んでも、何も問題はありません。むしろ近年よく目にする光景です。

「派手すぎるかも」という心配も、背負うと背中の半分以上が隠れるため、思ったほど目立ちません。高学年になっても、むしろシックな色より個性的なカラーのほうが、自然でおしゃれに見えることもあります。

ラン活を楽しむ、2つの過ごし方

過ごし方①:子どもが「これがいい」と言う瞬間を、ゆっくり待つ

子どもが実際に背負って「これ」と言った色が、最も記憶に残る瞬間となります。

保護者から見て「高学年で飽きそう」と感じても、子どもが体験的に選んだ色には「自分で選んだ」という感覚が芽生えます。

「今好きな色イコール6年間ずっと好き」ではありません。好みは変わります。でも「自分が選んだ」という事実は、たとえ好みが変わっても「あのときの自分が選んだ色だから」という感覚は消えません。

大切なのは、急かさずに、子どもの「これ」を待つ時間です。

保護者は「決定を子どもに委ねる」と考えなくていい。子どもが背負っている横で、「この色、どう?」と声をかけるだけでいい。その声かけも、子どもにとっては「一緒に選んでくれた」という記憶の一部になります。

過ごし方②:「6年間好きでいられるか」を、会話のきっかけにする

選ぶ前に、子どもに聞いてみてください。「これ、6年生になっても大事に背負えそう?」と。

答えはすぐ出なくていい。「うーん、どうかな」という反応でも構いません。大切なのは、6年間という時間軸で、親子で一緒に考える会話そのものです。

この会話自体が、後から振り返ったときに「あのとき、一緒に考えたね」という記憶として残ります。

答えよりも、その会話があったという事実そのものが、6年後の子どもの中で「一緒に決めたランドセルだから大切にしなきゃ」という感覚として残ります。

過ごし方 内容 残るもの
子どもの「これ」を待つ 自分で選んだという感覚
6年後の会話のきっかけに 一緒に考えた記憶

まとめ

ランドセルの色選びで後悔する原因は、選んだ色そのものにはありません。ランドセル選びのプロセスにあります。

でも、本当に大切なのは、後悔しないために恐れることではありません。ランドセル選びを通じて親子の大切な瞬間を作ることです。

色を親子で迷う時間そのものが、小学校生活が始まる前に贈られた、小さな贈り物です。

子どもが背負って「これがいい」と言う瞬間を待つこと。「6年間好きでいられるか」を会話のきっかけにすること。この時間こそが、ランドセルと共に6年間を歩むための、いちばんの支えになります。

ランドセルの色の正解を探すより、お子さんとランドセルの色を一緒に迷う時間を楽しんでください。

展示会・ショールームへ

ララちゃんランドセルでは展示会やショールームは、予約不要で、何度でも立ち寄れます。初めての来場でも、ランドセル選びに詳しいスタッフが、お子さまのペースに合わせてアドバイスします。色を迷う時間、相談する時間、何度でも考え直す時間——そのすべてが、親子のランドセル選びの思い出になります。

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